10月15日(日) 知床観光

 10月15日(日)、7時から朝ごはんは、芋餅小鍋と焼き魚、お味噌汁、その他はバイキングでサラダやヒジキ、卵焼き等と納豆、海苔、梅干しなど日本の朝ご飯をいただきました。ヨーグルトやコーヒーも美味しい。芋餅というのがよく出てくるのですが、炭水化物なので嫌厭していましたが一つ食べてみると意外と美味しい♡じゃが芋なのに煮崩れしないで柔らかくて食べやすいのです。一個にしましたが連れ合いはもちろん完食。

 朝食を済ませるとトレッキングの荷造り。カメラをタオルで包み、ストロボ、お茶などをリュックに入れる。

 北海道旅行を計画している中で、ネットでいくつかのアクティビティを見た中にを知床五湖のツアーがあった。事前に予約しておくべきかどうか、かなり迷っていた。ツアー会社は何社も有り、ツアー内容の違いがよくわからない。知床半島を1日かけてトレッキングするツアーも魅力だし・・・・。
 どちらにしろ、天気が大きくものを言う為、予約はやめた。ガイドも沢山いるようだし、前日でも何とかなるだろうと思った。

 8時半にツアー会社の送迎車が到着。Mさんというガイドさん。私たちを乗せた次に、北こぶし知床 ホテル&リゾートというお高そうなホテルでご夫婦一組をピックアップ、そしてツアー会社の事務所で関東からの学生さん4人が合流で計8名のツアーとなりました。

  ちなみに一人のガイドさんが案内できるのは、1回に10人までとの事であった。

 車はまずは知床五湖フィールドハウスというところへ向かいます。
と、ここでガイドさんから熊の話題・・昨日知床の市街地に熊が一頭出現しているとのこと。そして、知床は熊の生息地で世界的にも熊の密度が高いそうです。つまり、普通に熊を見る場所・・ただ、熊に出会った時のマナーが大切らしく、近寄って行ったのしてはいけない・・当たり前やんか!!
と、そこで川岸に人だかりが・・あ、熊がいますね、とガイドさん。カメラを構えた男の人たちが群れて熊を追っていました。まぁ、熊は川にいるので距離はあるのですがね。車の中からもその熊を見ることができました。ちょっとラッキーかな?



 一眼を用意している時間は無かった。コンパクトのデジカメを取り出すと川に向ける。丁度、川の対岸よりこちら側の岸に川を渡ってくるところだった。
 この後、上流側、画面の左側に向いて移動していった。


 後でまとめて記述するが、知床に来るまではヒグマにつて私は誤解も含め、何も知らなかったんだと自覚させられた。ガイドさんは車をUターンさせてまでヒグマの姿を見させてくれたが、車を停めてヒグマの写真を撮っている人達をどう思ったのだろうか。後で連れ合いが「プロのカメラマンの人達かな」と言っていたが、私の知っているプロカメラマンは、ヒグマを撮るなら生態を調べ、どこで待って、どうすれば安全に、ヒグマに不安を与えずに撮るかを考えて撮影すると思う。通りすがりに見つけたからと言って、充分な準備が出来ないのに撮影しないのでは無いかと思ったので、「多分、プロはいないと思うよ。」と答えた。

 知床五湖フィールドハウスでトイレを済ませて、ツアーの説明、熊に関する注意事項等のビデオを見ます。知床のツアーと言えば野生動物に会えるという期待を抱いて参加するようなのですが、このツアーは熊に会わないように最大限に注意を要するツアーです。あってしまった時の対応の仕方も説明があるのですが、100%安全に逃げられる保証はありません。熊が走って追いかけると時速40キロのスピードが出るようなので。
 さあ、コースはAとBがあり、3時間のロングコースに出発しました。これは、五湖から四湖、三湖、二湖、一湖と回っていくコースで、ショートコースの方は一湖二湖のみになります。もし、ツアーの途中で熊が発見されると、引き返すもしくはすぐに先に進んでツアーを終了することになっています。そして、かなりの頻度で熊は出没しているようです。

 3時間トイレがないことと、勝手に引き返せない一方通行であることを了解して出発です。熊が前方に出てきた場合のみ、引き返すことになりますが‥。そして、歩きだしました。

 フィールドハウスの入り口に案内が書いてあったが、10分おきに最大50人がトレッキングに出発出来るとの事。トイレを済ませ、レクチャールームに入ると、レクチャー終了後、反対側の出口からそのままトレッキングコースに出て行く事となる。
 リュックから一眼レフを取り出すとストロボを取り付け、準備をしてレクチャールームに入る。スタッフが入り口の扉を閉めるとまずビデオを見て、その後、スタッフから注意事項がある。
 「食べ物は一切、持ち込めません。ヒグマは匂いに敏感なので、持っているだけで匂いにつられて寄ってきます。もし、持っている人がいれば、ここにビニール袋がありますので、この中に入れてしっかり封をして、途中でも絶対に開けないようにして下さい。飲み物は水かお茶のみ。ジュース類は食べ物と同じようにビニール袋に入れて封をして下さい。」との説明があった。
 私達はガイドさんから説明を受けており、食べ物を持っていた人はガイドさんの車に置いてきていた。その他の人もビニール袋を必要とした人はいなかったようだ。

 反対側の出口からトレッキングコースの入り口に出る。
 ガイドさんからさらに補足説明がある。
 しかし、このガイドさん、私達にすると大当たりであった。ガイドさんの中でも詳しく、ユーモアたっぷりの説明は面白いし、よくわかる。「私がヒグマについては気をつけていますので、皆さんは気にしないで結構です。役に立ちませんから。」というと、思わず笑ってしまった。正直、この人のおしゃべりを何とか写真に撮れないかと思った程だ。


 レクチャーを受けたグループの中では最後尾でトレッキングにスタートする。こんもりとした森の中に入っていく。
 途中でガイドさんはササの事、キノコの事などを説明しながら歩いて行く。「私が知らないキノコは食べても美味しくないですから。」等といいながら。約3kmの道のりを3時間の予定で歩く。サクサクと歩く所もあれば、キツツキの巣を見つけて面白おかしく解説をしてくれる。
 やがて最初の湖、五湖が見えてくる。


 五湖にはそれぞれ、表示は立っているが、ガイドさん曰く、表示は良い景色の方に立っていないとの事で、表示を入れない方向で撮るのがお勧めとの事。その時に、どの湖で撮ったかわからなくなるから、手で数を出しておくと良いと教えてくれた。これは五湖なので、連れ合いが指を五本、立てている。ガイドさんが撮ってくれた。
 尚、私の方のモザイクが全身に入っているのは、フェリーや車の移動だけだったので、食っちゃ寝の生活の為、お腹がかなり目立つ事になり、隠している。



 トレッキングコース。木が敷いてある所も敷いていない所もある。
 「熊よけの鈴」について話してくれたが、Mさんがガイドをする時には持っている人がいれば使わないようにして貰うのだそうだ。それはヒグマの気配を感じにくくなるからだそうである。ラジオを鳴らすというのも止めておいた方が良いとの事。お気に入りの曲が流れてきて一緒に歌ったり、興味のある内容が放送されるとそっちに気を取られ、ヒグマに気づかない事があるとの事。
 ガイドさんがいない場合は熊よけの鈴を鳴らす事で、ヒグマが音に気づき、お互いが存在を知らないまま至近距離でバッタリ出会うという最悪の事態を避ける事が出来る可能性があるとの事。ただ、絶対安全という方法は無いとの事である。トウガラシの入った熊よけスプレーは、2m程度以内まで接近して使わないと、かえって興奮させてしまい、危険との事。ヒグマに突進されて冷静に2mまで近づくまで待つのは、観光客では無理だろう。



 四湖に到着。5つの湖を撮った中では、四湖の写真が一番、出来がいいのではないかと思う。
 わりかた上手く撮れたのでは無いかと思う。お気に入りは別に縦長で、上部の雲まで入れた写真の方がいいと思っているが、湖面が写る範囲が狭くなってしまう為、こちらの写真を選んだ。
 広角ズームを使用すればもう少し広い範囲を入れる事も出来るが、久しぶりのトレッキングで荷物をなるべく軽くする為、標準ズーム一本だけで他のレンズは持ってこなかった。



 この後、三湖の展望台で写真を撮ると、ぐるっと回って反対側の湖岸に出る。先ほど写真を撮った展望台が反対側の湖岸に見える位置だ。ここでガイドさんが「ちょっと待って下さい。」と言って、みんな立ち止まった。廻りの人達も立ち止まっている。少しして「先ほど通り過ぎた、三湖の反対側でヒグマが確認されたそうです。」との説明があった。(ガイドさんは無線を携帯しており、その無線で情報が入ってくる。)
 これで、この遊歩道は閉鎖になり、中にいる人はヒグマの発見地点から離れる方向でフィールドハウスに向かう。私達は通り過ぎているので、このまま予定通りのルートをたどる。発見地点まで来ていなかった人達は元来た道を引き返す事になる。
 この後、スタッフが閉鎖になった遊歩道の調査を実施し、安全が確認されれば早ければ1時間後くらいに再開されるらしいが、最近は1時間経ってもヒグマが発見された場所にいた為、午後は閉鎖された事もあるとの事。ヒグマの生息地におじゃましているので、この事態は覚悟しておかなくてはいけない。お天気に恵まれ、予定通りのルートをトレッキング出来そうな私達は運が良かったと思う。

 ガイドさんから冬のトレッキングについて説明があった。半月以上、つまり月齢が満月から半月の間の冬の夜だと懐中電灯をつけなくても廻りが見えるくらい明るいらしい。2月はスノーパウダーの上をガイドさんの後について歩き、ほのかに甘い松ヤニの氷柱を舐め、木の皮が中の水が凍って裂ける音を聞き・・・・と、冬のトレッキングの魅力を語ってくれた。最後に「これだけ聞けば、冬にも来たくなったでしょう。お待ちしております。」と言って、みんなを笑わせる。


 やがて二湖の展望台に出る。この展望台には私達の歩いてきた道と、反対側から来る道、そして両方の間にある、私達が歩いてきた方向から来て右側に上がっていく道があり、「順路」と書かれた矢印が間の上がっていく道を指している。これは、二湖と一湖だけを回るショートコースの人が間違って三湖に向かわないように表示しているとの事。
 「ここまで来れば、もし一湖への道でヒグマが見つかってもショートコースを戻って、木高架道を通って一湖を見に行けば良いので、全部、見られます。」との話であった、


 

 予定通り、一湖の木高架道へのルートへ。

 程なく、木高架道が見えてきて、登り口に到着する。入り口は反対側からレクチャーを受けていない人が降りてこられないように、一方向だけ通行の出来る回転ゲートになっている。木高架道の高さはヒグマが届かない高さになっており、なおかつ、動物避けの電線が張り巡らされているので、安全との事。
 「電圧は7000Vですが、電流は小さいので、ピリッとくるだけです。良ければ滅多に体験出来ない事ですから、触っても良いですよ。」とガイドさんが言うが、さすがに触る人はいなかった。私?電圧は低いけど、もっと大きな電流が流れている電線で感電した事は何度かありますので、今更です。




 木高架道は全長約800m。数字は知っていたが、実際に見ると、想像していたより雄大だ。途中何カ所か撮影スポットが用意されていて、それぞれ、思い思いに写真を撮っている。
 「普通に歩けば10分程ですが、出来れば味わって歩いて貰えればと思います。この800mを作る為に10億円、かかっています。皆さんの税金です。」とのお話。しかし、フィールドハウスでの集合時間は15分後だったので、ゆっくりしている訳にもいかなかった。


 私たちは5つの美しい湖とそれを囲む壮大にな景色、知床の自然や野生の生き物や植物の生態を見ることができました。またガイドさんの引き込まれる説明には冬の知床の魅力も満載で「こういう話を聞くと冬も来たくなるでしょう!(^^)!」と、話は落ちていくのでした。
 それぞれの湖で丁寧な説明をされて、それぞれのグループの写真を一番良いアングルで撮ってくれて、どんな質問にも答えてくれて、とても素晴らしいガイドさんと出会えました。本当に冬も来たくなり困ってしまいます。ありがとうございました。それにしても、圧巻の景色でした。

 途中、何枚か写真を撮りながらフィールドハウス戻る。トイレを済ませると程なくガイドさんの車が乗降場へ横付けされる。しばらくして全員が乗り込むとネイチャーオフィスの事務所へと出発。事務所で若者4人組がガイドさんと一緒に写真を撮り、私達は前日夕方の予約の為、事前にガイド料金を支払っていなかったので、この時に支払いをする。あの内容で5000円は安いと思った。トレッキングの途中で何組か他のガイドさんのグループが私達のグループを追い越していった。なので、そのガイドさん達と比べれば、長い時間をかけて私達を案内してくれていると感じた。
 もう一度言うと、ガイドさんの案内を写真に撮れないかと思ったくらいだ。録音すれば?と思った方、録音と写真撮影の違いをわかって欲しいと思います。

 私達ともう一組の夫婦を乗せてホテルへと送って貰う。先にお二人を降ろした後、しれとこ村に向かう時に「どこか、ここは行って置いた方がいいという所はありますか?」と聞くと、フレベの滝と天に続く道をお勧めしてくれた。フレベの滝はしれとこ村から片道40分くらいと入り口に案内があった。その気になれば翌日、出発前に行けそうだと思った。
 しれとこ村に着くと、駐車場には私達の車だけだった。それを見たガイドさんは、「しばらくこちらにおられるんですか?」と聞いてきた。車が大阪ナンバーだったからだ。まあ、知床に大阪から車で来ると、到着までに間で3泊必要になる。3-4日の滞在だとは思わないわな。

 荷物を整理し、今度はフルセットのカメラを車に積む。連れ合いが宿の人に「ランチにお勧めのお店はありますか?」と聞くと、若い従業員さんが「このお店がお勧めです。唐揚げが美味しいし、量もあって安いです。」と答えていた。まあ、地元の人のお勧めはそうなるかなと思った。(^^; 連れ合いが「海鮮丼なんかのお勧めのお店は?」と聞くと、そのお店の並びにある「熊の屋」を教えてくれた。
 お店に行くと満席で、少し外で待ってから中に入る。

 私の頼んだ海鮮丼。なかなか上手かった。ちなみに、北海道に来たらウニ丼を食べようと思っていたが、ウニ丼の欄には「時価」の文字が・・・。このお店でウニ丼は諦めた。(^^;;;
 連れ合いは刺身定食を頼んでいた。


 お昼ご飯は、道の駅の前の居酒屋風のお店で、私はお刺身定食、彼は何だったっけ・・?とても、美味しくいただきました。そして、お昼からは羅臼へドライブ、意外と近くですぐ着きました。

 腹ごしらえが終わると国道334号線「知床横断道路」を通り「羅臼国後展望塔」に向かう。雄大な自然の中をひた走る、片道1車線の国道だ。交通量も少なく、実に走りやすい。峠付近に来ると駐車場が有り、展望台へ向かう道がある。今回はスルーして、今度は羅臼に向かってひたすら下っていく。やがて海が広がり、羅臼の町が見えてくる。
 ナビの案内に従い、展望塔へ。車は1台しか停まっておらず、私達も車を降りて展望塔へ。入れ違いに若い男の子が3人ほど出てきて車に乗り込み帰っていった。

 ちょっと曇っていて、国後島等はうすぼんやりと見えました。ここから帰りたいけど帰ることができない人たちが涙したのでしょうね。羅臼昆布をいっぱい買いました。


 知識としては国後島が北海道よりそれほど離れていない事は知っていた。しかし、現実に見ると、やはり見てみないとわからないと感じた。
 天気がもう一つの為わかりにくいが、奥に見える影は国後島だ。手前の木は展望塔の横に生えている木。海を見れば、何隻かの漁船が沖合に出て行く。ロシア領は本当にすぐそこだ。確かにロシアの船に漁船が拿捕される事があれば、岸から見えるであろう。直線距離で約25kmとの事。何も無い水平線までが約40km。戦艦大和の46インチ砲は42kmも飛んだのだから、ここから国後島を軽々と超えていく。


 羅臼の町は観光地といっても、ウトロの町とは随分、印象が違い、主産業はやっぱり漁業だと感じた。そして、この展望台は観光目的では無く、北方領土への思いから建てられた物だろう。展望台の下には資料を置いた部屋があり、北方領土返還の署名をする台がある。入場料は無料。この塔単独では町への収入にはならず、維持費だけがかかる。
 少しお年を召したご夫婦が塔の展望台へ上がって来て、展望台に設置されている国後島の地形図を見ながら少し話をして、展望塔を離れた。
 この後、道の駅「知床・らうす」に寄る。北方領土に一番近い、素朴な感じの道の駅。羅臼の昆布は高級品との事で、連れ合いは初めから昆布を買うつもりでいたようだ。しかし、一枚を折りたたんだ高級品は買うのをためらったようで、「3袋で○○○○円」という昆布を買っていた。

 買い物を終え、一路、来た道を引き返す。峠の駐車場のトイレに寄る。車を出ると、さ、寒い。北海道に来て、初めて寒いと思った瞬間である。昨日は宿に着いてからは外に出ていなかったので、夕方の寒さはわからなかった。


 峠からウトロの町に下ってくる途中の駐車場に、沢山の車が停まり、カメラを持った人達が集まっていた。前方には素晴らしい夕日が。連れ合いが、「撮らないの?」と聞いてきたが、車を停めず、コンパクトを連れ合いに渡して車内から夕日を撮って貰う。
 車を停めなかったのは、カメラを持った人の多さが嫌だった為だ。最近、カメラの性能も上がり、スマホで手軽に写真が撮れるようになった事も有り、撮影マナーを全く知らない、もしくは守らない「にわかカメラマン」が増えてきて、知床五湖のツアーでも何人か出会い、少々、嫌気がさしていたからだ。
 でも、フレームワークに関しては私よりも連れ合いの方が上手な事が多々あり、前後に車がいなかった事もあり、ゆっくり走りながら何枚か撮って貰った。

 やがて宿に帰ると、お風呂を済ませ、夕食へと向かう。

 宿二日目の夕食は昨夜とは違うメニューで、大きな貝の小鍋やかすべの焼魚、ホタテのお刺身、蝦夷鹿のハンバーグなどなど・・どれもとてもとても美味しかったです。デサートはチーズケーキでしたが食べきれずお部屋にお持ち帰りにしました。

 これは平貝で、上の状態が蒸してこのように、ぱっくりと大口を開けたら食べる。ちょっと、驚くくらいだった。





 この宿はほんとに素朴でバックパーカーか学生の合宿所かという施設ですが、お風呂は熱い湯とぬるめの湯があり、コインランドリーがあり、食堂のお姉さんたちはとてもフレンドリーで知床らしい感じです。もっと豪華な宿に泊まりたかった気もしますが、また知床に来ることがあれば予約してしまうかもしれません。そんな宿でした。

 「しれとこ村」は近代的な綺麗な宿では無い。合宿で使用されるような、トイレも洗面所も共用だ。しかし、この宿は他のホテルなどには無いものがある。それは、宿の人達だ。マニュアル的では無く、こちらのわがままなお願いに応えようとしてくれる。
 一日目に泊まった阿寒川のホテルも非常に気持ちの良い、一流ホテルの一流の接待だった。「しれとこ村」の接待は、知り合いの家に泊まりに行った、もっと身近な関係を感じるような心地よい接待だった。
 そしてもう一つ特筆したいのは、温泉がすごく気持ちいい。けして写真映えするような素晴らしい作りの温泉では無いが、熱めのお湯とぬるめのお湯の2つの浴槽があり、リラックスできる。日帰りでも入る事が出来る温泉である。

 連れ合いは「一週間くらい、滞在したいね。」と、知床が気に入ったようだ。呼吸がしやすいとの事。旅程に知床を入れるとそこそこハードになる為、最初の計画では入れておらず、同僚のMさんのお勧めで来たのだが、来て良かったと思う。

 明日は旭川に向かう。今回の旅程で、一番の移動距離となる。朝、出発前にフレベの滝へのトレッキングが出来ればと思い、朝食は7時にお願いし、荷造りを済ませると早々と床についた。




北海道へ出発まで

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   ヒグマについて    翌日(10月16日)へ

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