10月14日(土) 一路、知床へ


 10月14日(土)、昨夜は酔っぱらった連れ合いのいびきがひどく、私はよく寝られませんでした。私も日本酒一合は飲みすぎました。彼は6時に起きて朝風呂に行って7時には二人で朝食に行きました。

 飲んでつぶれてしまった為、歯ぎしり防止のマウスピースをしていなかった。酔うといびきもひどくなるようである。
 早朝に目が覚めると、昨夜入りそこねた貸し切り風呂へ。3種類あるのだが、真ん中の浴槽がレンガで低い位置に作られたお風呂に入る。窓から木々と川を眺めながらゆったりしたひとときを過ごす。
 部屋に帰ると連れ合いと朝食へと向かう。

 二人とも洋食をリクエストしていて、まずは朝食ドリンクの生オレンジジュースと牛乳、そしてプレートには、小松菜と茸にソテー・白身フライ・ピクルス・たらこスパ・フランクフルト・ザワークラフト・ポテサラ・鶏の甘酢餡・牛しゃぶサラダ・ジャガイモと茸のグラタン・パンプキンポタージュ・3種類のパン、デザートのヨーグルトドライフルーツ・・もちろんちょっとずつなんだけど、やばいよやばいよ、食後のコーヒーが入らない(^^!)


 朝食は想像していたよりずっと豪華だった。一人分として出てくる宿の朝食では洋食としては今までで一番豪華だったのでは無いだろうか。味は文句なしだった。食後のコーヒーを飲むと部屋へ帰り出発の支度をする。今日は14時45分出向の知床遊覧船を予約している為、13時には知床について乗船手続き、その後にランチをして時間を待つ、という計画である。
 Mさんから屈斜路湖、摩周湖が美しいと聞いていたので、宿泊していた阿寒湖ではなく、知床への道中で摩周湖に立ち寄る事にした。屈斜路湖は若干、知床へのルートから外れる事になる為、諦めた。

 8時には出発予定です。バタバタと荷物をまとめて、ホテル前で写真もあわてて撮って、ショップで買い物もしたかったけどあきらめて出発しました。今日も快晴です。

 最初の目的地は、摩周湖の展望台です。美しい湖にも魅せられましたが、道中の景色がやっぱり北海道なんですね。ナビはずーっと一本道しか映らなくて「次の右折まで44㌔です」とか言ってます。フロントガラスの前には地平線が広がっていたり大きな山の裾までが見渡せたり・・とにかく凄い。残念なことにこんな大きな景色はスマホでは撮れません。LINEで友達に送れなくて残念。


 正直、写真の腕が落ちたな~と感じるこの頃。ゴルフを始めてから写真は殆ど撮っていない。以前は当たり前に出来ていた水平取り、絞り値やシャッタースピードの確認、露出補正を一つ一つ意識して確認しないと出来ない。なので、抜けたりする。摩周湖の写真で小ましなのがこの写真。広く広角で撮った写真は何の変哲も無い写真になってしまった。
 しかし、展望台からの景色は素晴らしい。湖だけでは無く、反対側に広がる景色は本当に雄大だ。



 摩周湖の次は「神の子池」というブルーの水面が神秘的な小さな湖です。舗装した道から土のでこぼこ道に入って、知る人ぞ知るといった風情の湖でしたが、本当に水がきれいでブルーというかグリーンなのか・・不思議なところでした。こういう場所を守るためには人があまり来てはだめなのでしょうね。るるぶには小さく載っていましたが‥。

 「神の子池」への進入路は未舗装で約2km。途中、3カ所ほど特に穴ぼこがひどいところがあり、相当、揺れる。歩くくらいゆっくりと走らないと車が分解してしまうのでは無いかと思うほどの揺れである。
 広い駐車場に着くと池の周りの遊歩道を回る。
 写真の中央下、エメラルドグリーンの中に見える木は水の中である。底まで見える、透明な綺麗な水である。



 この池の透明な水を守る為、遊歩道の入り口に注意事項が書いてある。デコボコの未舗装な道を入って来なくてはいけないため、あまり非常識な観光客は来ないのではないかと思った。遊歩道にはゴミ一つ、落ちていなかった。この池の見学は全くの無料である。管理している所には収入は無い。水は汚したくないのなら公開しない方が簡単だ。あえて公開しているのは、入り口の看板に表示されている思いを知って欲しいからでは無いだろうか。行かれる方は、是非、遊歩道入り口の看板を読んで欲しいと思う。

 さて、これから知床に向かいます。とにかく道がまっすぐで曲がるのも90°曲がってまたまっすぐ・・どっちを向いて走っているのかわからなくなってきます。そして、私はだんだん不調な感じになってきました。胃が痛い・・(; ;)な、なんで?
知床着で本日の走行距離189㎞4時間。今日のお昼はイクラ丼かなと期待をしていましたが、全然食べられる気がしない。「道の駅 うとろ・シリエトクレストラン」に入ったものの、私が食べたのは、かけそば・・なんでここでかけそば・・連れ合いはイクラ親子丼なのに!!!!
でも食べられないのだから、仕方ないね(; ;)・・・昨夜の夕食と今朝の朝食を食べ過ぎて、運動をせずにずっと車に乗ってたのがあかんかったのでしょう。

 神の子池から一路、知床の観光船乗り場へ向かう。走行距離は約90km。高速は無く、ひたすら下道を走る。何度か交差点を曲がり、広い広い景色の中、知床への道へ右折。「5キロ以上、道なりです」のナビの音声に画面を見ると、次の左折は45km先・・・。とにかくスケールがデカかった。
 13時過ぎ、「知床観光船おーろら」の事務所に着くと乗船手続きを済ませ、昼食に。最初は有名な「婦人部食堂」に行ったが、駐車場が狭くいっぱいだった事、人が並んでいた事、そして何より連れ合いの胃の調子が悪かった事から、道の駅のレストランへ。


 連れ合いはかけそばを、私はイクラとサーモンの親子丼。連れ合いは「イクラを少しだけ分けてくれたらいい」と言って、本当に一口だけしか食べなかった。




 切り替えて、クルージングを楽しもう。予約していたは知床観光船「おーろら(大型船)」1最大旅客定員390名。そんなには乗ってないけど、観光バスが2台着いたので結構乗船しました。14:45発で運航時間1時間30分。1人3500円。知床岬の先端までの2/3くらいまでのところにあるカムイワッカの滝のあたりでUターンしてくるコースです。
人が入れない地域の長い長い時間をかけて浸食されてできた洞窟や穴だらけの海岸線。その上に広がる知床連山の紅葉。なかなかの景観です。





 出航前、大型の観光船は岸から離れた所を航行すると聞いていた。また、もし岸にヒグマ等が現れたら標準ズームでは絶対にとどかないと思い、一眼レフのレンズを70mmー300mmの望遠ズームへ交換した。しかし、思ったより岸に近い場所を航行した為、半島の広い範囲を撮る事が出来なかった。万一、ヒグマが出てきたらと思うとレンズを交換する事も出来ず・・・。今頃、観光船のスタッフは必死になってヒグマを探しているんだろうな・・・。
 写真はカムイワッカの滝。ズームの一番広角側で撮ってもこの範囲しか撮れなかった。
 船はここから引き返す為、帰りに広角で撮ろうと、レンズを交換する準備を始めた。



 連れ合いは一眼レフを首から掛けて、望遠レンズの準備をしていたのは、もしかして何か動物が見られるかも・・と期待してですが、・・・結果は、いました!
ほんとに遠くに羆が!(@@)!おー!!!
ありがとうございました。話のネタができましたね。




 船がUターンをするのと同時くらいに「滝の左上の坂の上にヒグマがいます」の船内放送に一斉にそちらを見る。私もレンズの交換をやめ、探すがわからない。小さな黒い点が見える所にカメラのレンズを向ける。300mm、目一杯の望遠でかろうじてヒグマが確認できた。写真の真ん中少し右上の黒いのがそうだ。




 トリミングして拡大したのがこれ。
 何とか、ヒグマとわかる。



 写真の出来がわからないので、とにかく枚数を撮る。横にいた女性が「あれがそうですかね」と声をかけてくる。しかし、私はカメラから目を離さなかったので、どこの事を言っているのかはわからなかった。しかし、すぐにヒグマが動いたので、「今、動きました。」と言うと、それで周囲にいた何人かはわかったようで、「わかりました。あれですね。」と言っていた。

 少々、興奮気味の乗客たちを乗せて「オーロラ号」は1時間半の航海を終え、港へと帰ってきた。


 心置きなく、本日のお宿に向かいます。「しれとこ村」という、たぶん合宿所のようなところ。でもごちそうプランにしたのでお安くはないの・・!(笑)!
昨夜のお宿とは雲泥の違いのお部屋ですが、インターネットは通じるし、温泉だし、ご飯はとても美味しかったです。それにランドリー設備があるので、やっと洗濯ができました(^^)。


 夕飯は、お造り5種盛り、蝦夷鹿焼肉、ホタテの小鍋、西京焼き、キンキの煮付け、カスガの唐揚げ、札幌クラッシックビールと十勝赤ワイン。ご飯と夕張メロンもいただきました。お造りとキンキが絶品。ホタテの小鍋もホッとするお味でした。
今日も至福の夕食(⋈◍>◡<◍)。✧♡ありがとう。

 料理は順番に出てくる為、一度に写真が撮れなかったので、一枚だけ載せておきます。



 明日は朝から「知床五湖一周ツアー」に申し込みました。約3時間のトレッキングのようです。楽しみです。

 知床の中一日の予定は決めていたかった。連れ合いがフロントでツアー会社2社のパンフレットを貰ってきて、その中から「ネイチャーオフィス」という会社の知床五湖を巡るツアーに申し込んだ。朝、8時20分に宿に迎えに来るとの事で、7時半に頼んでいた朝食を7時に変更し、一眼レフなどの荷造りを済ませ、寝床へついた。



北海道へ出発まで

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      翌日(10月15日)へ

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