10月13日(金) 北海道上陸

 10月13日(金)、実は昨日の下船の際、特養から電話があり、特養にいる97歳のおばちゃんが発熱、救急搬送してよいかということでした。もちろんお願いして次の連絡を待っていたところT病院に搬送されました。従兄に対応をお願いすることができたのでひとまず安心。しかし検査の結果肺炎を起こしていて予断はならないようです。おばちゃん、元気になってね~と祈るばかり・・。

 昨日、連れ合いに入った電話で、最悪、この後の日程をすべてキャンセルして、大阪まで1200kmを走らないと行けないかもと考えていたが、そこまででも無く、帰阪してから入院などの手続きをすれば良いと病院が了解してくれたとの事で、このまま旅行を続ける事にした。


 今日もまた3時半頃、目が覚める。もう一度寝入ろうと目をつぶるが何故か眠れない。4時頃、寝るのを諦めてパソコンを持ち、6デッキのカフェ横のテーブルでこの旅行記の続きを書く事にした。6デッキに行くと数人の人がいて、全員、スマホに向かっていた。このカフェ廻りはソフトバンクのWi-Fiスポットになっており、部屋でつながらなくてもここなら接続できるからかも知れない。ちなみにフェリーが提供しているWi-Fiサービスは部屋でも使用できると思う。部屋でパソコンを開けた時にSSIDが表示されていた。
 5時半頃までそこで過ごし、部屋に戻ると連れ合いも起きていた。


 けっこうしっかり眠れて朝を迎えました。連れ合いは4時頃に目が覚めて、オープンスペースに行って旅行記を書いていました。私も部屋で続きを書きました。朝食は昨日イオンで買った焼きそばパン・カレーパンとモズクスープ、フルーツ入りヨーグルト。今日も快晴です。
 苫小牧は11時入港。程なく下船して愛車ハリアーで出発です。

 車での初めての北海道は、今まで札幌と函館しか知らない私にとって、印象が随分変わった。とにかく景色が広い、空が広い、建物が無い、信号があまり無い、コンビニが無い、店が無い・・・・ (--;;;
 今夜の宿を目的地にセットし、ナビの案内でフェリー埠頭から出て片側4車線の広い道を右折。「5キロ以上道なりです」と聞き慣れたナビの音声に画面を確認すると、次の右折は35km先・・・。こんな表示は初めて見た。ドライブ自体は非常に快適そうである。


 まだあまりお腹もすいていなかったので、途中でランチしようということになり、向かうは今日の宿「ラヴィスタ阿寒川」。ちょっとお高いお値段のお宿です。
 いろいろとネットで調べてみると、高速に乗ってしまうとたいしたレストランがない・・それじゃあ乗る前にどこか・・北海道で初めてのお食事だけどどうしようか??そんなに豪華ランチはいらないなぁ・・そうだ、ラーメンにしよう・・食べログで検索。このあたりで一番美味しいラーメンということで「ラーメン瀧」。


 行ってみるともちろん高級店ではありません。トラックの運ちゃん御用達、ひっろい駐車場に大きなトラックがいっぱい入ってくるお店です。おそるおそる入店するとなんと満席!
「外で待ってるわ」といったん出て待ちました。メニューは味噌・塩・醤油それぞれあり、野菜かチューシューラーメンはお高い感じです。私は野菜醤油ラーメン、連れ合いは塩バターラーメン。普通盛りでもすっごい量・・。なのに運ちゃんたちはご飯も付けて食べていました。食べても食べてもなくならない野菜と麺にギブアップして、連れ合いにドンブリを渡したけど、塩バターラーメンも多かったらしく食べきれなかった。ごめんなさい。2つで1750円でした。



 広い土地の真ん中にお店があり、まわりのスペースに好きなように駐車している。駐車場に入った時にはどこに停めていいのか、戸惑った。連れ合いの「好きなとこに停めたらいいんとちゃうん。」との言葉に目の前の車の後ろに停める。外で待っているあいだに大型トラック(10tかな?)が2台続けて入ってきて、そのまま写真奥のスペースへ切り返しをするでも無く、入ってきたまま停めた。出る時もそのまま出て行ける。きっと、トラック仲間の間では駐車場の広いラーメン屋として有名なのだろう。



 外で待つにあたり、連れ合いが受けとった受信機。なかなかハイテクである。車の中で待つには便利だ。



 順番が来てカウンターに座る。私はバター塩ラーメン、連れ合いは野菜ラーメン醤油スープを頼んだ。カウンターなので忙しくしている厨房が丸見えだ。大将が「野菜はひとつやな。」と言って中華鍋に野菜を入れだした。
 エッ?今、白菜をひとつかみ、ガバッと入れたよね?まさか、それ、一人分?
 その後、別の中華鍋でモヤシを三つかみくらい入れて炒め出した。モヤシは3つ位に分けていたが、炒めた野菜にはスープが入れられ、麺が入れられ・・・・

 

 出てきた野菜ラーメンがこれ。かなり量が多い。
 多いのは野菜だけではなく、麺も多かった。
 私のバター塩ラーメンも量が多かった。船では食っちゃ寝だったので、あまりお腹が空いていなかったのと、夜に備えて軽めのランチのはずだったのだが・・・。
 何とかバター塩ラーメンを完食すると連れ合いが半分ほど残っている野菜ラーメンをこちらに回してくる。何とか食べようと思ったが、3口くらい食べてギブアップした。


 会計の時に「美味しかったですけど、残してすいません。」と言うと、「いえいえ、うちのは多いですから。」と返答された。多いと思っているんだ・・・。
 でも、大盛りラーメンにご飯を頼んでいる人もいて、体を使う仕事をしている人にはありがたいと思う。
 先代の大将が取材された新聞記事と、先代が亡くなり後を継いだ今の大将の思いが書かれた紙がパウチされた物がメニューと一緒に置かれていた。このラーメン屋を訪れる事があれば、是非、読んで欲しいと思った。


 その後道東自動車道を走りました。とにかく景色が遠いんです。パノラマをずっと見ながら走ってる。そしてずーっとまっすぐな道。紅葉の前で全体的に黄色い感じの山々が続き、その前に畑が続き・・ずーっとずーっと・・。これが北海道だぁ!(^^)!
高速道路を降りてからも信号のない道路が続き、約293㎞5時間のドライブ。眠たかったぁ・・。晴天で空も海も青い!

 Mさんが暮らしていたという帯広を通る。まあ、自動車専用道路上だけでしたが。道路情報に池田ICから先の通行止めの情報が表示され、程なくナビが通行止めの情報から池田ICで降りて下道を走るルートへとルート変更を通知してきた。元々は自動車専用道路の最後、足寄ICまで走る予定だったが、30km程が下道になった。
 しかし、自動車専用道路は道路とはいえ、片側1車線の所も多く、殆どの区間が70km規制で、下道は殆どが60km規制の為、それほど時間的なロスはなかったと思う。下道は信号があるからもっと遅いはず?いや、だから信号が大阪に比べれば極端に少ないんだって。
 ちなみに、東北を走った時に地元の車について行って偉い目にあった事があるので、地元の車がどんどん追い越していく中、殆ど制限時速くらいで走っていた。


 とにかく真っ直ぐ。交差点を曲がってもやっぱり真っ直ぐ。
 平野ではこんな道がずっと続く。



 日が傾き、徐々に暗くなってくる。阿寒湖への山道に入る頃にはヘッドライトが点灯した。

 「ラヴィスタ阿寒川」に到着してとてもホッとしました。るるぶの一面を飾るお宿ですが、自然の中の、ある意味とても素朴なホテル。そして、東西の外国人も来ていました。あ、そうなのね・・。
夕食が20時からということで、先にお風呂へ。大浴場は露天風呂がとてもすがすがしくてお湯も熱くて良い感じ。癒されていつも烏の行水の私もゆっくりしてしまいました。貸し切り風呂も3つもあるんだって。もちろん部屋風呂も檜のお風呂でした。

 入浴後はイオンで買った缶ビールを飲みながら旅行記の執筆。何て真面目な私たちでしょう。どんな夕食かなぁ・・?

 交差点を右折するとすぐにラヴィスタ阿寒川への進入路が右側にあり、連れ合いの一言が無ければ一度、通り過ぎている所だった。
 夜の散策に出て行く人達の横をゆっくりと玄関まで進む。荷物を下ろすと連れ合いが先にチェックインに入り、私は駐車場へ車を停めに行く。
 夕食は20時からとの事だったので、先にお風呂に行く。入り口の反対側に大きな浴槽が有り、その向こうの壁は一面、ガラス張りで、その向こうに木々がライトアップされ、川が流れている。残念ながら暗い為、川はよくわからなかった。
 お風呂から出た所に、アイスキャンディーが置いてあり、お風呂上がりに食べる。部屋に帰ると夕食までこの旅行記を書きながら過ごした。

 さて、夕食の「レストランワッカピリカ」に行きました。阿寒川が見える窓際に並びでカウンター席です。お品書きがあり、前菜・先椀・造里と続きます。お造りは絶品でした。焼き物は国産牛焼きしゃぶ、台物はコタン鍋というシーフードのブイヤベース仕立ての鍋でした。
美味しい(⋈◍>◡<◍)。✧♡


 料理の写真は一枚だけ、入れておきます。順番に出てくる為、枚数が多いですので。
 このお刺身、絶品でした。特に左側のマグロは本当に美味しかった。


 後は選べるメニューで彼は公魚(ワカサギ)のフライ・・雨鱒香草焼き、私は雲丹茶わん蒸し・玉ねぎ姿煮そして締めは北寄貝のライスカレーと先ほどの鍋で雑炊をしました。
至福の献立(⋈◍>◡<◍)。✧♡
 サッポロ黒ビールと烏龍茶がサービスで付き、余市と十勝のワイン白赤飲み比べをオーダーし、連れ合いは部屋に帰るなり潰れて寝てしまいました。私はその後冷酒一合いただきました。デザートは栗プリンと南京大福、美味しく食べてしまいました。困ったなぁ・・本日は運動ゼロです。
おやすみなさい。

 選べるメニューは一種類を選ぶ。私は阿寒湖で取れたワカサギのフライ、連れ合いは雲丹茶わん蒸しを頼んだ。食べた後に給仕の女性が来て、「もし、選べるメニューの中で他に気になるものがございましたら、一品だけ、用意させていただきます。」と説明してくれたので、香草焼きと玉ねぎ姿煮を頼んだ次第である。なかなかうれしいオマケである。

 この後、部屋に戻るとベッドに寝て一休み・・・が結局、朝まで寝る事になってしまった。


北海道へ出発まで

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