10月12日(木) フェリーの旅
酔って寝てしまった私は3時頃、一度目が覚める。船は本州の太平洋側を岸から10km~20km離れて航行している為、揺れるとは思っていた。体がふわっと軽くなり、数秒後、急に重くなると「ドーン」という衝撃と音が聞こえる。大きなうねりを降りてうねりの谷間にぶつかる感じである。そんな揺れを感じながも再度、寝入った。
6時半頃、目が覚める。船酔いしたのか、少し気分が悪い。デッキに出て風に当たればましになるだろうと、7デッキに上がり、左舷(本州側)に出る。風がきついが、寒くはなかった。
船の航跡。22ノット、約40kmHだそうだ。この写真の右側遠くに本州が見える。千葉県の沖合約20kmを航行中。
右舷、太平洋側に回ると、太陽の光が雲間からさす、俗に言う、「天使のはしご」を見る事が出来た。
何枚か写真を撮ると部屋へ帰る。
船に酔うのは予定外だった。吐くほどではないが、何となく気持ちが悪く、部屋でパソコンの前に座る事が出来ない。しかし、酔い覚ましにデッキに出た後、中の椅子に座って外を眺めている時はかなりましだったので、椅子に座ってカレーなら食べられるかと、昼のバイキングにカレーがある事を確認してレストランに入る。生野菜のサラダにカレー、グレープフルーツに前のおばさんにつられて入れたマンゴーのフルーツコンポート。それと連れ合いが美味しかったと言ったラーメン(小鉢です)を食べた。酔っているわりには思ったより沢山食べる事が出来た。
一旦、部屋に帰ってまたまた休憩。
「きそ」は私たちが乗っている「いしかり」と区別がつかないビジュアルで、向こうの乗客らと手を振りあい無事にすれ違い写真も撮れました。私のスマホでもそこそこ素敵な写真が撮れましたよ。運航は順調で仙台港には20分早く入港するそうです。
船内にあった航路の案内図に14時30分頃、名古屋行きのフェリーとすれ違うと記されていたので、7デッキへ上がり、外へ。「きそ」は右舷を通る。見え始めてからなかなか近づかないが、近くになると一気にすれ違う。相対速度は80kmH程度のはず・・・。「手を振り合う様は・・・」と記載されていたが、どちらかというと、写真を撮りあっている感じであった。
仙台港では3時間程度の停泊時間があるので、一時下船の手続きをして夕食がてら、下船する事にした。
有名店らしく、開店前に私達を含めて3組待っていて、その後も次々とお客が入って来た。極厚の牛タンが売りだが、私は薄いタンの方が好きだし、タンよりもハラミの方が好きなので、薄いタンとハラミの定食を頼んだ。このハラミは柔らかく、美味しかった。ちなみに、街角ピアノを弾いてYouTubeで有名になった「ハラミちゃん」だが、もし、芸名が「タンちゃん」なら、覚えていなかったかも知れない。
出向は19時40分で、一時下船をした乗客は18時15分から19時10分の間に再乗船する必要があった。フェリー埠頭沿いに停泊しているフェリーを横目に歩き、「いしかり」の乗り場に到着するとターミナルの2階からフェリーへと戻った。
カラオケルームは一つしか無い。早い者勝ちである。フロントに行き、料金を払うと向かいのカラオケルームへ案内される。10人くらいは入れそうな広い部屋を二人で贅沢に使った。自動販売機で缶ビールを買ってきて、久しぶりのカラオケである。パッと入れる曲が思い浮かばない、音程がわからなくなっている、等々、戸惑う事も多かったが、目一杯、楽しんだ。さすがに楽しんでいる間は船の揺れは全く気にならず、気分良く部屋を後にした。
そして部屋に戻って就寝。揺れにもだいぶ慣れてきたせいか、4時頃までぐっすり眠ることができました。やれやれです。
時間は22時。片付けをすると早々と就寝する事にした。