再びチェンマイへ


 朝、ゆっくりした時間を過ごしている間に、ガイドさんと村の人が竹の筏を準備する。カメラは濡れるからビニールに入れてバッグの中へとの事だったので、残念ながら、デジカメの写真はない。この筏下りの写真を撮る為に成田で防水の「写るんです」を買ってきた。(書き忘れていたかも・・・)
 以下の写真はネガからスキャナで取り込んだもの。



 荷物を筏の上に作った三角馬にぶら下げると、ライフジャケットを付けて4人ずつ、筏に乗る。細長い筏なので、縦に一列になる。全員が乗ってみて具合を見ると、一旦、みんな降りて、各いかだに竹を足していく。どうやら思っていたよりみんなが重かったようだ。(^^)






 やがて準備が出来ると、ゆっくりと筏が動き出した。




ゆったりとした流れの中、これくらいなら、足下が濡れるだけで、荷物は大丈夫やんと思っていた。しばらくすると、川の真ん中で筏が並んで止まった。ガイドさんが、「真ん中の人は、バランスを取る為に座って。」と言った。丁度、僕がいるポジションだ。水着を着ているので、濡れるのは大丈夫なので、よっこらせと座ると、水が冷たい。「ひぇ〜、つ、冷たい〜。」とか言っている間に筏が動き出してすぐ前の急流に入っていく。ザッブッ〜ンと筏がしなり、おなかの上まで水に浸かる。「ひゃ〜!」一気におなかが冷える。



 ご覧の通り、イカダが完全に沈んでいる。イカダが右に傾いてくる。このままだとひっくり返るので、左に体を寄せてバランスを取る。なかなかのスリルだ。





 急流を抜けるとよっこらせと立ち上がる。おなかから下がずぼ濡れである。まあ、覚悟はしていたものの、思ったより水が冷たかったのにはまいった。




 時たま急流があるものの、大半は穏やかな川の流れに乗って筏は進む。周りは人の手の入らない森である。ふと、これを歩いて下ったら、かなり時間がかかるんだろうな〜と思った。実際に下った距離は知らないが、歩くより随分と早い事はわかる。筏が実際の生活に使用されている理由を実感した瞬間であった。知識としては知っていても、なかなか実感はわからない。
 ほう〜っとするような深い自然の中、ゆったりとした流れに乗っての2時間は、あまりに短く感じた。










 やがて、川の両側が開けてきて、バンガローなどのキャンプ場が見えてくると、やがて筏を下りる場所に着いた。







 筏は使い捨てと聞いていたが、若干、意味合いが違った。筏としては一回こっきりだが、その後、ここで解体され、家やその他の材料として加工されている様子。そう、リサイクルされている。









 筏から上がった所にあるお店で濡れた服を着替える。その店でツアー最後の食事を取る。食事が終わって落ち着くと、みんなでメールアドレスの交換が始まった。僕はメモを取るのがめんどくさいので、準備してあったメールアドレスの入った名刺を、「ここにメールを頂戴。」と言って渡した。それでもAさんは自分のメモ帳を破ってメールアドレスをくれた。








 今回案内していただいたガイドのお2人。
 右側の年上の方のガイドさんが時折いうジョークと時折見せるパフォーマンスはなかなか見物。









 スタートで乗り込んで来た時と違い、カメラを向けると笑顔が返ってくる。チェンマイまで約2時間のドライブだ。









 このままチェンマイに帰り、各自宿泊施設に降ろして貰って、ハイ、さよならだったのですが、「21時にアイリッシュパブに集合」とかいう話がいつの間にか出来上がっていました。
 途中、順番に降りていくのですが、みんなが首をひねったのが、イギリス人のカップルが別々の宿舎で降りたのです。みんな???でした。
 僕とFさんはNap Tourで降ろして貰い、荷物を受け取り、ついでにパソコンをつながせて貰ってメールのチェックを行う。3日間もチェックしてないから・・・・あるわあるわ、250通くらいかなと思ったら、309通もあった。しかもそのうち260通程度は迷惑メール、後は購読しているメールマガジンと、その他のメールと、改めて迷惑メールのすごさを感じる。まあ、ホームページにメールアドレスを載せてもう9年になるんですから、仕方がないといえば仕方が無いのかも知れません。
 Nap Tourのご主人に、焼き肉の食べ放題の店を教えて貰い、Fさんと19時30分にそこで待ち合わせをする事にした。

 さて、今日はエンプレスホテルという、4つ星ホテルへ宿泊だ。3000円ちょっと。経済格差とはいえ、よく取ったものである。

 時間もあまり無かったせいもあり、通りに出ると、トゥクトゥクをつかまえる事にした。向こうから来るトゥクトゥクに手を差し出すと、すっと寄ってきて止まった。若い運転手で、後ろにタイ人らしき女性を一人乗せている。ええんかいなと思いながら、「エンプレスホテル、ドゥ ユ ノウ?」と聞くと、「60バーツ」とすかさず言ってきた。「マイアオ」と言って離れようとすると、「いくらならいいの?」と聞いてきた(もちろん英語で)。「20バーツ」と答えると、笑いながらエンジンをかけ、黙って去っていった。う〜ん、安すぎたか・・・・。
 10歩ほど歩くと、後ろから英語で声をかけてくるトゥクトゥクがあった。少し年配のおじさんだ。「どこまで?」「エンプレスホテル」「50バーツ」との声に、「30バーツ」と言ってみる。すると、指を4本出して、「40バーツ」と言ってきたので、OKした。そして乗り込む。これがトゥクトゥク初めての経験である。しかし、乗ってからがうるさかった。「エンプレスホテルは高い。いくらで泊まる?直接ホテルに払うのか?私は安くていいホテルを知っている。このパンフレットのホテル1000バーツだ。これから前を通ってあなたに見せよう。これだ。いいホテルだろう。これもある。このパンフレットのホテルもいいホテルだ。もう少しいった所。これ、このホテル。どうだ。エンプレスはいくらだ?ここは1000バーツだ。」ととにかく英語でまくし立てるわ、信号で止まるたびに新しいホテルのパンフレットが出てくる。適当に聞き流していると、やがてエンプレスホテルの入り口に横付けして、「見てみろ、高そうだろう。中に入ってロビーをチェックしてみろ。高いというのがわかるだろう。高いという事に納得したら、ここに帰ってこい。安くていいホテルに連れて行ってやろう。」と言ってきた。40バーツを渡そうとすると、「今はいらない。あなたは必ず戻ってくるから、その時でいい。ここは高い。」と言う。何度か、「ツーリストオフィスにすでにお金は払い込んで、予約を確定させている。」と言うと、「ここに泊まるのか?」と言って、「イエス」と答えると渋々40バーツを受け取り、その後、「マッサージはどうだ?」と聞いてくる。「いらない。この後、友人と約束があるから。」というと、目を輝かせて、「何人だ?」と聞いてくる。変な所に連れて行くつもりになられても困るので、「5人だ。内、女性が2人いる。」と答えると、「私は車を持っている。5人ならどこでも案内する。何かあったら、ここに電話してくれ。すぐに来るから。」と名刺を渡された。
 ちなみに、後で解った事だが、僕が乗った区間は、観光客価格(タイ人価格は解らないが)としては60バーツが妥当な所で、最初の若い運転手がぼったわけでもないようだった。つまり、後の運転手は、その後のホテルの事があるので、割安で運んでくれた訳だ。あと、どれだけ距離が短くても、最低30バーツからだそうで、僕が言った20バーツはお話にならない値段であったのだ。







 4つ星クラスのエンプレスホテル。レストランを3つも持つ、17階建てのホテル。僕の部屋は16階の1632号室であった。














 さすが4つ星。
 ベッドの向こう側、窓までのスペースも結構あり、なかなか快適です。書き忘れましたが、チェンマイゲートホテルもこのホテルもNHKを見る事が出来ます。









 ホテルでトレッキングへ持っていった荷物を整理し、3日ぶりのシャワーを浴びて一休みすると、Fさんと待ち合わせをしているレストランへ向かうべく、身支度を整え、夜のチェンマイへと出かけた。








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