ドイツ・ハイデンブルグへ


 いよいよスイスとお別れの日が来た。朝食の後早々にチェックアウトをして駅に向かう。

 もう一日早かったらいう事は無かったんだが・・・。
 でも、最後の最後であるが、アイガーがその姿を見せてくれた。グリンデルワルトに来て初めての快晴である。


 何だと思います?これはチューリッヒに向かう列車の中です。そう、座った車両が騒がしいな〜と思っていると、なんと子どもの遊び場つきの列車だったのです。


 チューリッヒにつくと、前日送っておいたスーツケース等の荷物を受け取り、そうそうに出国する。スイスフランはほとんど手持ちに無かったので、する事もなかったのである。
 1時間弱のフライトの後、僕にとっては3度目のドイツ入りである。入国審査官が、短期間に3回もドイツに入るのを不信に思わないか心配しながら(実は全然、気にしていませんでしたが。)入国審査を受ける。フランスもスイスもスタンプが無かったので、このフランクフルトでのスタンプばかり3つも並んでしまった。
 すでにかって知ったるフランクフルトエアポートである。(^^) 迷うことなく荷物の受け取り場所に行く。レーンで待っていると4つ預けた荷物が、2つ目、4つ目、5つ目、6つ目と出てきたので、えらい早いな〜と思っていると・・・・・その後、何の荷物も出てこない。日本人のツアー客もいたので、ほとんどの荷物は他に積み替えなのだろう。まあ、待たずに済んだのはラッキーだった。

 税関を素通りし(だって、誰もいなかったものですから。)、待ち合わせ場所へ。すでに待ちくたびれている連れ合いと無事合流した。
 時間があって退屈だったから、ハイデンブルグのホテルに電話して、今晩の予約を取ったとの事。手回しのいい事である。すぐに荷物を持ってハーツレンタカーのカウンターに行き、手続きをする。一通り書類を作った後、受付の女性がどこかへ消えてしまった。???と思って15分くらい待っていると、(この間にお義父さんが両替に行ったりしていたので、それなりに時間は過ごせたが。)ようやくその女性が戻って来て、「御免なさい、予約は受け付けていたのですが、あなたの車を用意していませんでした。今、用意してきました。」と言ってキーを渡してくれた。こんな事もあるんだなと、ちょっとびっくりさせられた。

 指定された駐車スペースに行き、荷物を積む。日本を出てから22日間、1度もハンドルを握っていない。しかも左ハンドル、その上、マニュアル車である。(ヨーロッパで走っている車はほとんどがマニュアル車だ。オートマチックは贅沢品なのである。レンタカーも、高級車を頼まないとオートマチックは無い。)太陽が一杯という映画があったが、僕の心境は「不安が一杯」だ。(^^;
 取り合えず出発するのにバックをしようとするが、いきなりのトラブル。バックギア−に入らないのだ。仕方が無いので駐車場にいるハーツの係員を呼びに行き、「どうやってバックギア−に入れるか、教えてもらえますか?」と聞く。係員は車の所まで来て教えてくれた。ギア−のノブの下が動くようになっており、それを引っ掛けて上にあげながらバックギア−に入れるという・・・。まあ、取り合えず一件落着である。

 空港の駐車場から出て、一路、ハイデンブルグへ向かう。100kmは無い。生まれて始めての右手でのチェンジ操作。道はさっぱり分からない。取り合えずアウトバーンを見つけて乗る。5号線を走ればいいと教えてもらっていたが、出て来た標識は次のインターチェンジは右も左も5号線。そう、高速道路の上り下りである。しかし、目的地はどっちにも書いていないため、ええい、ままよと、太陽の方向を頼りに南に進路を取る。やがてハイデンベルグの文字が・・・。ほとんど勘だけで合流したが、成功したようだ。やがてハイデンベルグ市内を横切って目的のホテルに着いた。ホテルの前で荷物をおろし、ホテルが駐車場を持っていないため、近くの公営駐車場に車を停めに行く。
 

 一息ついて夕食を食べに街に出る。ハイデンベルグの街は学生街として名高い。なかなか面白い街並みだ。


 中華料理の店を見つけて入る。テーブルに着くと英語のメニューと一緒に、なんと日本語のメニューがあった。ありがたい事である。値段は英語のメニューとかわらない。
 ドイツに来て、本場のビールを飲んでご機嫌の連れ合いである。

 明日からはいよいよ本格的にドイツのドライブに入る。今回の旅行で一番の強行軍、移動距離は350kmを越える。さてさて、どうなることやら。



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