黒い森


 先に、美しいバーデンバーデンの街並みの「ほんの」一部をご紹介します。(^^)








実際に街中を歩くと、いいですよ〜。(^^)


 でわ、本日の議題(でもないか)、黒い森を。実は昨日のページで、「黒い森の入り口」と書いたが、正確に言うと、バーデンバーデン自身がすでに黒い森の中に位置する。だから、街中から周辺へ散歩道があればそれはすべて黒い森へと続いているのだ。そして、バーデンバーデンはその散歩を楽しめるように、それこそ車椅子でも森を楽しめるよう、遊歩道が整備されている。まあ、そんなに森の奥深くに入るのではなく、街の周りをちょっとまわるくらいのものではあるが。でも、観光に行くでもなく、ただ、森の中を緑に包まれて歩くのは気持ちのいいものである。犬を連れて散歩をしている人に混じってゆっくりと散歩してまわる。くるっと街の上側の道に出ると、バーデンバーデンの街並みが一望できる。





 街へ降りていく階段。こんな所を歩きました。(^^)


 さて、降りたところは・・・そう、昨日行ったフリードリッヒ浴場の横である。まあ、これは偶然なのですが。(^^ゞ
 今日も昨日に引き続いてマッサージ付きで入る。勝手知ったるで、迷うことなく入る。実は、昨日、沖縄の人とそのまま中に入ってしまい、最後にマッサージを受けたのだが、本当はNo14まであるうちのマッサージはNo4なのだ。だから、今日は順番どおり行きたいと思い、番号と時間を確認しながら入っていく。マッサージが終わり、タオルをタオル入れに入れると次のミストサウナへと進む。10分かと思いながら座っていると、何とまたもや若い女性が彼氏と一緒に入って来た。確か、今日は混浴ではなかったはずなのだが・・・・。順番に進むが、ここから先、女性のいない部屋がないくらい、老若男女があちこちにいる。昨日は女性が少なかったせいもあってか、ここまでは入ってこなかったが・・・。この浴場はミストサウナの次に立ってはいる深い浴槽があり、その次にある泳いで入る水の浴槽と寝転ぶようにして入るぬるい浴槽だけが混浴のはずである。というのは、そのふたつが中央に位置して、そこから左右対称に深い浴槽、ミストサウナ・・・と両側に続いているからだ。でも、ミストサウナの付近まではお構い無しだった。
 ほとんどが恋人同士か夫婦。連れ立って入っている。そんな様子を見ていると、ふと思ったのは、夫婦や恋人同士で入る事の出来る所はほとんど無いのではないかという事である。老夫婦がお互いにいたわりながら入っているのを見るのは微笑ましいが、家にはシャワーと小さいバスタブだけなんだろう。ある意味で、この混浴風呂はそういった人達には好評なのかも知れない。混浴なんてというのはあたりまえに風呂がある日本の感覚なのかもと思いながらその11番目に当たる水風呂の浴槽で泳いでいると、「キャ、何?10番って、どれ?」という声が聞こえた。見ると日本人の女の子が3人、胸を隠しながら浴槽に入ってくる。あっちこっち見回しながら2人が男性のサウナのほうに入っていくが、一人、浴槽に残ったので、「日本の方ですか?」と声をかけた。東京から来たらしい。特に年は聞かなかったが、一人の女の子が女子高生かいなと思うような言動をしているので、多分、大学の卒業旅行であろう。18日にパリに入って、昨日(22日)にここ、バーテンバーテンに来たらしい。宿は全然、予約していなくて、現地について探しているとの話であった。まあ、たいした物である。この後 はスイスに行く予定とか。まだスイスのどこに行くかは決めていないという事だった。その子に、「今日、ここ、混浴になってました?」と聞くと、「いいえ、今日は別々だと思って来たんですけど、混浴になっていたので、びっくりしました。」との話であった。やっぱり、ガイドブックの情報が間違っているようである。話しているうちに奥に行った二人が帰ってきて、僕の頭の上にたって話し始める。その女子高生みたいな話し方をする女の子が、タオルを巻いている。「この先は、あっちと一緒・・・・」とか話し出す。しかし、このタオル、男子更衣室に置いてあるのだ。この子はそこまで行ってきたのだろう。恥ずかしがっているのか、大胆なのかよく分からない。(^^; しかし、3人ともこの頃になると他の女性と同じように平然と歩いていた。
 もし、男性でこの話を読んで、「ええな〜」と思う人に一言。同じ条件で向こうもこっちを見ているのである。確かに女性が通ったり浴槽から立ち上がるとみんなの視線が集まる。だけど、男性が通っても同じようにみんなの視線が集まるのだ。僕は女性に見られて自慢できるような体ではない。この間リドで見たような人なら構わないだろうが・・・・。そういう意味ではバストを隠して入ってきた女性たちと似たり寄ったりなのである。現実にサウナにいる時、大きなタオルは熱くなった木のベッドの上にしいてその上に寝るのだが、僕は腰周りにタオルを巻いて熱い木のベッドに直接横になった。係りの人がそれを見て、下にしくんだと教えてくれたくらいである。周りを見ていればそれはわかるのだが・・・。
 ここではけして女性は「か弱い」事は無く、堂々と男性と同じ行動をしているのである。


 お風呂から上がるとバスに乗り、シュトゥットガルトに帰る。今日の夕食はガイドブックに載っている一軒のレストランに行こうと決めていた。一人だとレストランは入りにくい。結構、手持ちぶたさなのである。ガイドブックの地図はあてにならないので(経験より)、住所を頼りにレストランを探す。ものの見事にガイドブックに書いてある位置とはずれていた。


 こんなレストランです。イタリア料理のお店です。なかなかしゃれた感じで、表にもテーブルがありましたが、僕は例によって店の中に入りました。でも、ここは歩行者天国なので、パリのように排ガスまみれになるという事はありません。まあ、誰か一緒にいれば外にしたかも知れませんが。

 初めに渡されたメニューはドイツ語だったが、すぐにウエイターが気づいて英語のメニューを持ってきてくれた。シーフードサラダとパスタの中で適当に頼む。さあ、どんなパスタが出てくるか。分かっているのはトマトソースでフレッシュチーズを使用しているという事だけである。(^^)
 注文を取ったウエイターは「ビールかワインか?」と聞いてきた。いるかでは無く、どっちだと。飲むのがあたりまえのようだ。まあ、グラスワインを頼もうと思っていたので頼むと、ミネラルウォーターはどうすると聞くので、一緒に注文した。
 出て来た料理はなかなか美味しかった。パスタはバスタ生地でフレッシュチーズを巻いて調理した物だった。これは僕の口に実に合った。食後、コーヒーを頼んで一息ついた所でチェックしてもらった。クレジットカードで支払いをしたのだが、チップを書く欄が無い。結局名前を書いてチップ無しで出て来た。でも、ウエイターはとても親切だったので、いくらかおいていこうと思っていたのだが・・・。

 食事を済ませ、ホテルに帰る。帰り道、手回しオルガンを弾いている男の人がいた。その前を通り過ぎたとき、音楽が変わり、聞き覚えのある音楽がかかった。どこで聞いた曲だろう、この胸に響くような旋律・・・と思いながら歩いていて思い出した。そう、あのリドで感激した男の人二人のショーのバックにかかっていた曲だ。僕は回れ右をするとその男の人に話し掛けた。「Can you speak English?」「English? OK.」「I want to know this music name.」「??? You want to know?」「This music name.」「・・・・・・・・Name of song?」「Ya! yes!」そんな会話の後、ふたを開けて歌の名前を教えてくれた。「Conguest of Paradise」。帰ったらCDを探してみる事にしよう。いざとなったらインターネットでの検索サイトはいくつもある。どこかから手に入るだろう。ちょっと嬉しい出来事だった。

 明日はウルムに行ってみようかな〜。



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