バーテンバーテン


 

取り合えず、ごめんなさい。デジカメを持っていくのを忘れてしまい、写真が一枚もありません。m(_ _)m


 バーテンバーテンには明日も行こうと思っているので、その時には写真を撮って来るので、ご勘弁を・・・・。

 何故バーテンババーテンかというと、ここは世界有数の温泉保養地なのだ。温泉大好き、クワハウス大好きの僕が、こんな所を見逃すはずが無い。
 実は最初はバーデンバーデンに宿泊地を探したのであるが、まずまともにシーズンな事と、世界の保養地であるため、高かったのだ。初めに立てた計画では4泊だったが、それで一人なのに10万円を超えていた。今いるホテルは5泊で6万円ちょっとである。なので、どうせパリからの移動のためにもユーレイルパスも買うしと思い、宿泊場所を電車で1時間ちょっとのここ、シュトゥットガルトにしたのである。

 昨日手に入れた時刻表のおかげで乗る列車はすぐに分かる。何せ駅構内にすぐ出れるのである。便利である。
 パリの東駅でボードの見方は覚えたので、難なく列車に乗る。もちろん、1等車。距離にして122kmあるのだ。車掌さんが来たのでチケットのチェックだと思い、ユーレイルパスを見せる。でも、チラッと見ただけで、「何か飲み物か食べ物はいりますか?」と聞いてきた。1等車の隣は食堂車があるのだ。「いらない」というと、ニッコリ笑ってコンパートメントの扉を閉めていった。

 バーテンバーテンにつくと、ガイドブックにはバスで中心地までと書いてあるが、バスの乗り方が分からない。インフォメーションに聞く気もせず、駅に有った書店に行って店員のおばさんに「地図はありますか」と聞くと「バーデンバーデンの?」といいながら出してくれた。3.70DM払い外に出て確かめる。まあ、歩けそうな距離である。地図を片手に歩きだす。今回の旅行では健康のためにもウォーキングをしようと思っていたので、ちょうどいいかなと思いながら駅から南への道を歩いていく。大きな公園があったりして、すがすがしい街だ。途中でクラクションをパンパカパンパカ鳴らしながら走ってくるうるさい車があったが、なんと、助手席に花嫁を乗せていた。結婚式を挙げた後のようだ。後ろからハザードランプをつけた車が一杯、繋がっていた。花嫁が沿道の人に手を振りながらゆっくり走っているのだが、みんな笑っているところを見ると特に迷惑でもないのだろう。やがて1時間近く歩くと、バーデンバーデンの中心地に入って来た。正直、驚いた。すごく美しい街並みなのだ。思わずカメラ(一眼は持っていた)を構える。人は結構いるが、そんなに気にならない。道も建物も 素晴らしく美しい。公園もよく整備されている。考えてみれば世界の保養地である。お金は沢山落ちるだろうから、町の整備が進むんだろうなと一人で納得していた。僕ならパリよりここをお勧めする。田舎だから英語はどうかと思っていたが、スーパーのバイトの店員まで英語をしゃべる。考えたらあたりまえの話だが・・。何せ世界の・・・。(^^)
 言葉の問題は大きい。事にドイツ語で話されると、買い物にも困る。値段が分からないのだ。例えばドイツ語で125って、言えます?(^^;だから、最低限、数字を英語で言ってくれるかどうかは非常に大きな差なのである。

 ひとまわり街の写真を撮って回ったが、朝ゆっくり出て来たせいもあり、すでに14時を回っていた。黒い森の入り口まで来たが、散歩は明日にする事にして、もうひとつの目的、温泉に入る事にした。有名なローマ皇帝が入浴したというカラカラ浴場を覗くと、屋外浴場があるので外から見えるのだが、温泉と言うよりは完全に温水プールだ。旅行に来て以来シャワーしか浴びていないので、浴槽にゆっくりつかりたいと思っていた僕は隣にあるもうひとつのフリードリッヒ浴場に行く事にした。入り口で「マッサージ付きにしますか?」と聞かれ、「はい」と言って48DMを支払う。しかし、このマッサージと言うのは寝て体を洗って、ついでに少しマッサージをするといった程度の簡単なものであった。考えてみれば、マッサージ無しは35DMで13DMがマッサージ代である。600円前後だろうか。まあ、こんなもんかなという気はする。

 チケットを買って中に入るとどこで着替えをしてとか、鍵のかかるロッカーはどこにあるんだろうかとかでひとまわり中をまわっていると、係りの人がそれを見つけて、「初めてですか?」と聞いてきた。そして事丁寧に教えてくれた。感心したのはパスポートとお金を入れるロッカーが服を入れるロッカーと別になっているのだ。「パスポートとお金はこちらに」と教えてもらった。そこは係員が常時いるところから丸見えで、荷物のロッカーは死角になる場所があるのである。

 この浴場はヨーロッパでは珍しく完全全裸で入浴する。水着を着て入浴すると風呂に入った気がしないのでありがたい。大きなタオルを貸してくれて、壁に番号が書いてあり、シャワーを浴びると低温サウナから順番に入っていく。各番号の下に入る時間が書いてあり、その通りに順番に回っていく。途中のサウナで横になっていると、「あちちっ!」と声が聞こえた。思わず「日本からですか?」と声をかける。バーテンバーテンも観光地なので日本人がもっと多いかなと思っていたが、見たのはこの人が初めてであった。結構なおじさんで、沖縄から連れと来ているとの事。その後のサウナから温水浴を一緒にまわってこの浴場の売り物の中央にある水泳浴をする横にあるぬるめの浴槽につかる。二人で話をしていると、前から真っ白な体に形のいいバストをした女性が横にいる男性の横に入って来る。そう、ここは週のうち何度かは混浴なのだ。パンフレットに載っている写真では女性がタオルを巻いて入っている写真が載っているが、実際にはサウナを出る所にタオルを入れる所があるため、手ぶらでここに入ってくる。混浴だとは知ってはいたが、日本の混浴でよくあるように湯あみ着があったり、 定年後に夫婦で温泉を楽しんでいるようなお年よりくらいだと思っていた。世界有数の保養地なのだから、お金持ち、つまり結構な年の人がうようよいるんだと思っていたから。でも、入ってきた何人かの女性はみんな若かった。というか、一人で入っているのではなく、夫婦で、または恋人と来ているようで連れの男性と並んで入っていた。一人で入っている女性も中にはいたが。みんなあっけらかんと入ってくるので正直、驚いた。それも結構、長い時間、同じ浴槽でいるのだ。また改めて違いを感じさせられた。

 沖縄のおじさんを残して先に出る。体を拭くところまで4minと書いてある。拭き終わると係りの人が体重計に乗っていたのでその後ろで「使ってもいいですか?」と聞くと、「もちろん」と空けてくれた。計りに乗るとなんと、この係りの人、僕の肩を上から押して笑うのだ。なんともユーモアの有ると言おうか・・思わず笑ってしまう。「Thenk you!」と大きな声で送ってくれた。明日、黒い森の散歩をしたらもう一度来ようと思っている。けして、白い体の女性が目的ではない!(^^) 日曜は混浴ではないので、期待しても無駄なのだ。

 お風呂から出るとマクドナルドを見つけて遅い昼食を取る。帰りはその沖縄のおじさんにバスの乗り方を教えてもらったのでバスで帰る事にした。

 バスで駅に着くと、今度は時刻表を見て列車に乗る。簡単なものだ。と思っていると、乗換えをしなくてはいけないのを見逃していた。時すでに遅しで乗換駅を過ぎてしまっていた。次の停車駅で降りるとインフォメーションを探すが・・・小さな駅のため、インフォメーションどころか、駅員でさえどこにいるのやら・・・。仕方が無いので張り出してある時刻表をにらみに行く。日本のように単純に行き帰りになっているのではなく、同じ線路を何本もの路線が共有しているので、同じホームに停まる電車でも行き先が全然、違うのだ。僕が貰った時刻表はシュトゥットガルトを中心に書いているため、そこから外れたところは書いていないのである。わけのわからないドイツ語の時刻表を睨みながら番号や時間をひとつずつチェックしていく。と、なんと2分後に乗換駅に行く列車が有るではないか。ホームを確認してなんとか乗れた。しかし後の接続が悪く、結局、乗換駅で40分も待つ事になってしまった。行きは1時間ちょっとだったのに、帰りは結局3時間弱もかかってしまった・・・。

 ホテルに入りゆっくりする。このホテルは駅前なので、本当に便利である。明日は駅からはバスで行く事にしよう。(^^)


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