オライリー高原


 ツアーが終わり、ホテルに帰ったのは9時半過ぎだった。10時にチェックアウトをしないといけないので、あわただしく準備をする。ほとんどの準備は熱気球に乗りに行かなかった連れ合いが済ませてくれていたので、そんなにはなかった。車に荷物を運びチェックアウト。これからラミントン国立公園の熱帯雨林の中にあるオライリー高原に向かう。地図で見る限り、2時間ほどもあればつくように思えた。連れ合いと子どもが去年行ったときはツアーでオフロードを通って行った為、普通の道を使っていけばどれくらいかかるかは検討もつかなかった。JCBプラザのお姉さんは「曲がりくねった山道ですから・・・」と言っていたが、山道を走るのが好きな僕はなんとも思っていなかったし、和歌山の「高野龍神スカイライン」のような道を想像していたので、快適に走れるものと思っていた。
 途中の山の中に小さな集落がある。そこについたのが11時30分くらいなので、早めの昼食を取ることにした。




 

 こんな町並み。自然の中に溶け込んだ、小さな小さな集落。




 とにかく何を頼んでも出てくる量が多い。この料理を注文するときに、「私たちには多くないですか?」と連れ合いが質問したが、「サラダが多いので全然問題ない」と答えてくれた。そして出てきたサラダが・・・・。
 結局、最後は残してしまい、片付けにきたその女の人は、「こんなに残ってますが、まだお腹が空いているんじゃないですか?」と聞いてきた。だから、多いんだって・・・



 出てきた料理が多かったせいもあり、ゆっくりとした昼食を摂った僕達は、一路、オライリー高原に向かった。残り40kmほどだったので、1時間もあれば充分だと思っていたが、道が思ったより狭く、スピードが出なかった。しかし制限速度は遅いところで60km、ほとんどの区間80kmから100kmだ。慣れている地元の人達は飛ばしているが、とてもじゃないがそんなスピードは出せない。なにせ中央線が無い道幅である。対向車がくればお互いに片輪を舗装のしていない路肩にはみ出さして走らなくては対向できないのである。その道が制限速度80km。道は曲がりくねって、カーブの手前では40kmに落としていても曲がるのがしんどいような道が続く。目的地まであと12kmとなったところで寝不足も手伝ってどうしようもない眠気に襲われた。道を路肩に停め一休みする。昼食を食べ過ぎたのが悪かったのだろうか。20分ほど仮眠をして、出発。時間はすでに2時半を回っている。今夜からは泊まるところは現地調達だったので、連れ合いは高いけどオライリー高原のリゾートホテルに泊まる覚悟をしていたようだ。僕が疲れて山を降りるのはしんどいだろうと思ったのだ 。
 やがて、熱帯雨林の真っ只中に入ってくる。うっそうと茂る木々の隙間を道が縫うように走っている。森に飲み込まれていくような感覚を覚える道である。ため息が出るような緑の中を抜けると、オライリー高原が姿を表した。




 熱帯雨林の中に入っていくハイキング道の入り口。


 連れ合いはついてすぐに宿泊が出来ないか聞きに行ったが、満室だった。このリゾートホテルは1泊が一人170A$以上いるし、シーズンオフだから大丈夫だろうと思っていたが、だめだった。しかし、僕が結構元気になっていたのと、そろそろシドニーに向いて南下しないと後の日程がしんどくなるかも知れないと思い、遅くなってもゴールドコースト近郊までは引き返すことにし、とりあえずオライリー高原の売り物を経験していくことにした。


 よってたかって餌を撮りに来るロリキートン。初め、子どもは何気なく餌を開けてしまい、全身、ロリキートンにたかられてしまった。











 木の上を歩くための吊り橋。熱帯雨林の大きな木から木へとかかっている。「ツリー・トップ・ウォーク」という名前がついている。




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