チェンマイ到着


 チェンマイまで1時間10分、20分遅れで離陸した飛行機の中、シートベルトのサインが消えると、キャビンアテンダント達はあわただしく動き出した。そして、機内食が配られた。あ〜あ、知っていたら夕食は食べなかったのにな〜と思いながらも、結局、食べてしまった。

 やがてチェンマイ空港への最終アプローチが始まる。スクリーンのフライトデーターが刻々とデーターを更新していく。後10分、9分・・・・・いっこうにキャビンアテンダントが座る気配が無い。あわてる様子もなく、黙々と着陸前のチェックを行っている。やがて後2分になった所で画面が消える。それでもまだ座らない。ようやくキャビンアテンダントが座りだし、最後のキャビンアテンダントが僕の横を通り過ぎて後ろの座席に座りに行った。そして1分30秒後、飛行機は夜のチェンマイ空港へと降り立った。びっくりである。最初のキャビンアテンダントが座ってからでも2分は無かった。ANAはもっと前から座っているし、普通はそうだと思うのだが・・・・。

 飛行機から降りてバッゲージルームに向かう。途中に「入国審査」と日本語と英語で書かれた表示と係の人が2人、立っていた。
 バンコク空港からチェンマイに向かう(その他の空港でも)場合、僕のようにバンコクで入国して国内線で来る人と、バンコク空港では入国せず、そのまま国内線に乗り継いでチェンマイに来る人がいる。そして、両方が同じ飛行機に乗っているのである。その為、入国審査を受けずに入国してしまい、出国時にトラブルになる例があるとか。

 バッゲージをピックアップすると、そのまま空港の外へ。時間が遅い為、今夜の宿、チェンマイゲートホテルまではタクシーを使う事にしていた。空港の外に出てタクシーを探すが見あたらない。一旦、空港の中に戻ると、バッゲージルームを出たすぐ左側に「エアポートタクシー」のカウンターが。100Bで市内まで行くようだ。そのカウンターに行き、チェンマイゲートホテルまでお願いする。行き先を書いたチケットを渡され、100Bは運転手にと指示を受けて左手の出口を指さす。そちらから出てタクシー乗り場を探すが・・・無い。タクシーを探すが・・・無い。もう一度戻って聞こうかと思った時、トランシーバーを持った制服姿の女性が僕の手のタクシーチケットを見つけて、声をかけてきた。チケットを確かめると近くにいる男性に声をかける。何の事はない。このあたりでたむろしている人はタクシーの運転手だったのだ。
 運転手の後ろについて行くと、駐車場に停めてある一台の車のトランクを開けた。どう見ても普通の乗用車で、タクシーの表示はない。こんなの、絶対にわからない。
 車の後ろに乗り込み、走り出した。カーステレオはついているし、やっぱり、普通の車である。

 チェンマイゲートホテルに向かう間、周りを見ていたが、思ったより都会である。確かにタイで2番目の都市だが、田舎だと聞いていたので、もっと田舎を想像していた。畑が広がって、その向こうにホテルが見つかるような・・・。しかし、実際にはホテルの周りにも家が切れ目無く建っている。また、結構、遠い。よく歩く気にならなかったものだと思いながら、やがてチェンマイゲートホテルへ。
 入り口に建っていたおじさんが僕の荷物をトランクから出すとそのままカウンターへと連れて行ってくれた。制服を来ていなかったのでわからなかったが、ポーターのようだ。

 時間は21時過ぎ。かわいい女の子がチェックインの手続きを行ってくれる。「Only one night?」と寂しそうに聞いてくる。だって、明日からトレッキングに行くんだから仕方がない。朝8時には出るから、11時間の滞在だ。
 チェックインの手続きが済むと、さっきのおじさんが部屋へ案内してくれる。そして部屋の説明をしてくれた。ミネラルウォーターは毎日2本がフリーだとか、電灯の使い方とか・・。
 しかし、部屋に案内されてびっくりした。







 かなり広い。インターネットのホテル予約のサイトを通じて取ったのだが、値段は1泊2200円弱であった。
 経済格差のせいとはいえ、びっくりである。






 とりあえず明日のトレッキングに遅れないよう、シャワーは朝にする事にして寝る準備をする。携帯電話を目覚ましに使用しようと思っていたので、携帯電話の充電器を探す・・・無い・・・忘れてきてしまった・・・・。
 圏外の為、スイッチを入れておくだけで通常よりかなり多くバッテリーを消費する。とりあえず、明日の朝までは持つ事を祈り、アラームのセットを行う。ひとつでは不安なので、時間をずらして4回、なるようにして。

 トレッキングに持っていく荷物をチェックすると、そのまま眠りについた。





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