トゥリュンメルバッハの滝


 ツエルマットでは好天に恵まれたが、ここグリンデルワルトでは昨日からずっと雨である。昨日、日本語観光案内所に行った時に1SFで「天気の悪い日の遊び方(夏編)」というリーフレットを買っていた。その一番最初に載っているトゥリュンメルバッハの滝というのに行く事にした。そこは長い年月をかけて氷河から流れ出した水が岩を削り、洞窟の中を滝として流れている所だ。雨でも洞窟の中だからなのか、水しぶきがかかると書いてあるので、どのみち濡れるからだろうか・・・。
 朝食を済ませると小雨振る中、グリンデルワルトの駅に向かう。駅のインフォメーション前で行き先の駅を英語の路線図で探す。駅の発音がよく分からないので、通じないだろうと思い、地図を見せようと思ったからだ。その横を日本人の若い女性が横のベンチに荷物を置き、すっと窓口に行くと、鮮やかな英語でチケットを買っていく。あれだけ英語をしゃべる事が出来たらな〜と思いつつ、目的の駅を見つけつとインフォメーションでそれを見せてチケットを買う。山の途中まで下って、別の方向へと登るのだ。

 これが途中の乗換駅。見ての通り、線路とホームに段差が無い。左の列車は動いているのではなく、停まっている。そう、線路をまたいでホームがあるのだ。途中の小さな駅等は、電車が停まったから駅?という感じで、初めは単線の入れ替えのために停まったのかと思っていた。


 駅からはバスで滝のある所まで行く。黄色いバスは郵便バス。スイスでは郵便物を運ぶバスがそのまま人を乗せているため、管轄は郵便局である。バスの横にはPOSTの文字が入っている。


 雨が降っているためか、観光コースに入っているためか、結構、人が多い。観光バスも何台か駐車場に停まっており、ツアーの団体が何組かに別れて入っているようで、出てくる人と並んでいる人がおしゃべりする場面を何度も見た。


 ケーブルカーとは名ばかりの斜めに真っ暗な穴の中を登るエレベーターに乗り上へあがる。そこからさらに階段を登ると、洞窟の中から流れ出してくる豪快な滝が目の前に現れる。


 さらに洞窟の中に入っていくと、もうもうと水しぶきを上げながら岩の間を渦巻いている。雨のせいもあり、水量は多い。この迫力は目の前で音を聞き、水しぶきを浴びないと分からないと思う。とにかく一見の価値ありである。
 洞窟内はひんやりとしていて、息子は僕のヤッケを着ているにもかかわらず、寒いと言い出して外に出て来た。ちなみに僕は相変わらず半袖だったが。(^^)


 洞窟見学を終え、一時間に一本しか無いバスを待つこと40分。降りるバス停を間違えて一つ手前で降り、歩いて駅に着くと電車は5分ほど前に出たところ。またまた一時間に一本しか無い電車を待って田舎の駅でのんびり過ごす。そして途中の乗換駅でまたもや一時間に一本しか無い電車まであと30分。とにかく乗っている時間より待っている時間が長い。(^^;
 スイスを電車で旅をしようと思っている方、くれぐれも短気にならないように。


 無事ホテルに帰るまで、なんと3時間近くかかってしまった。ちなみに電車に乗っていた時間は合計40分弱とバスが7分。(^^;
 本当にスイスは景色が素晴らしいので、充分、周囲の景色を楽しみましょう。
 ホテルに帰ると、たまっていた洗濯物を持ってコインランドリーに行く。今回の旅行で初めて見つけたコインランドリーだ。パソコンを持って洗濯物が出来るのを待ちながら仕事をする。雨も降っていて洗濯物が乾かないので、これは本当にありがたかった。
 明日は晴れたらユングラッフヨッホ、雨なら息子の希望でスイスの首都、ベルンに行く事にする。



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